「渡されたバトン~さよなら原発」のバトンの意味は・・・・

 
昨日、藤沢市民会館小ホールで上映された「渡されたバトン~さよなら原発」を見てきました。
 
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25日のブログ「上映のお知らせ」を見て、藤沢市民会館に来てくださった方、ありがとうございます。
私も14時の上映に行きましたが、お会いできなくて、残念でした。
 
とてもいい映画でした。
この映画を見て、この映画のタイトルの意味がわかりました。
タイトルにも感動しました。
私たちは親から命を得て、私たちの子どもがまたその命のバトンを受け取り、バトンはずっと引き継がれていく。
しかし、そのバトンには昔はなかったいろいろなものがくっついていく。
大気汚染、温暖化、核兵器原発 ・・・・・
そのようなものをくっつけたバトンを私たちは子孫に渡していいのだろうか。
その言葉がいつまでも、いつまでも私の心に残っています。
私たちが渡すバトンは安全なものなのだろうか。
子どもたちが渡されたバトンは安全なものなのだろうか。
 
原発問題だけでなく、今、平和についても考えないといけない時がきています。
秘密保全法案のパブコメには2週間で9万件の意見が寄せられたそうで、そのうち反対が77%で賛成は13%だったそうです。
9万件というのは異例の多さだそうです。
私たちは、集団的自衛権行使につながり、民主主義を脅かすような法律をバトンにつけて子どもたちに渡すことはできない。
 
原発に反対するのも、秘密保全法案に反対するのも、憲法9条の改正に反対するのも、安全なバトンを子どもちに渡したいという大人の責任を感じているからなのです。
 
巻町に原発誘致の話が出たとき、お金、お金に人々は翻弄されています。
それは巻町の問題だけではなく、今の政府、企業は命よりお金を優先しています。
それは今がよければいいという考えです。
でも私たちは、子孫に命のバトンを渡すということを考えたら、このバトンは安全なものかということを想像してみたら、今、起きていることに無関心ではいられないのです。
 
核燃料の再処理工場が作られている六ヶ所村の村長に、「核燃料サイクルについて高濃度核廃棄物が搬入されて不安はないか」という質問をしたら、村長は「放射能の問題は次の世代が考えることです」と答えたのです。(7月18日の報道ステーション
それを聞いて、私は腰が抜けました。
 
原発誘致を決める住民投票が行われて、住民が原発誘致を阻止した映画を見に行こうとしていた時、お昼のニュースで、新潟県知事が柏崎刈羽原発の再稼働に向けた安全審査申請を容認したいうニュースがありました。知事ひとりの力ではどうにもならなかったのでしょう。
 
このようなニュースに接したとき、くじけそうになります。
でも、何のために私たちは声をあげ、運動をしているのか、それは安全なバトンを子孫に渡すため。
 
「真の文明は 山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」
 
この映画の監督(池田博穂)はプログラムに、明治時代、足尾鉱毒事件で帝国政府と闘った田中正造のこの言葉を引用しています。
 
まだ見てないかた、ぜひ、お近くで上映されたら見てください。
来年にかけてまだまだ上映が続くと思います。
 
藤沢で見れなかった方は、藤沢の近くでは茅ケ崎、平塚でもあります。
11月21日 茅ケ崎文化会館小ホール 10:30 14:00 19:00
11月29日平塚中央公民館大ホール  10:30  14:00 18:30
 
詳しい上映日程はここ↓を見てください。
 
愛媛県松山市の上映日程 
11月23日(土)~11月29日(金) 松山市シネマルナティック
 
映画に折り鶴やハンカチが出てきますが、去年の暮に、折り鶴とハンカチの募集があったのに、募集を知ったのが締切ギリギリで送れませんでした。映画を見て、送ればよかったなあ、と思いました。
でも、映画の最後に製作協力者の名前が北海道から順に出てきて、神奈川県の中に私たちの9条の会の名前を見つけたときはうれしかったです。<製作協力として一口10万円(チケット100枚)を会で購入>
 
↓今日の富士山です。秋になって、富士山が見える日が多くなりました。
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