Ustで中継された武藤類子さんのお話のまとめ と湘南地区での報告会のお知らせ

これでも罪を問えないのですか!
          汚染水漏えい問題で新たに告発!
 
  <福島原発告訴団  湘南地区報告会>
 
講演: 武藤類子さん (福島原発告訴団・団長)
 
2013年11月8日(金) 午後2時~4時
        受付:午後1時半
カトリック藤沢教会(藤沢駅南口徒歩5分)
      (小田急デパート横江ノ電に沿って行くと左手にあります。)
       資料代:500円
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6日福島原発原告団の報告会での武藤類子さんのお話はUstream中継で聞きました。
録画で見れますが、見る時間のない方のために武藤類子さんの話されたことをまとめてみました。
 
事故から2年半たっても事故は全く収束していない。
 
4号機の燃料棒の取り出しは11月から始まるが、巨大なクレーンの重さに4号機の建屋は耐えられるのか。
4号機の土台は地震で壊れ、鉄筋で補強している。
プールは高いところにある。
1400体もある燃料棒を取り出すにの50トンや100トンもあるキャスクを水中にいれて、そこに燃料棒をいれて取り出す。
燃料棒は水の中にあると放射線を出さないが、水から出るとまわりの人が死んでしまうほどの放射線を出す。
1400体分を取り出すのにどれだけの時間がかかるのか。無事に終わるだろうかと心配している。
その間、建屋はその重みに耐えられるのか。
1~3号機にも使用済み核燃料プールはある。それもいずれは出さないといけなくなる。
 
汚染水問題。
タンクから汚染水漏れ。300トン。
タンクは溶接したものではなく、パッキンをいれたものでいずれ水もれしてくるというもので、メーカーも保証してなかった。それを使い続けていた。
 
福島第一原発は20メートルも掘り下げたところに作った原発で、もともと地下水が流れ込んでいた。今、その地下水が建屋の中に流れ込み、溶け落ちた燃料に触れて海に流れ出している可能性がある。
 
避難区域のわけかた。
再編されて
帰還困難区域。 飯館村のゲート付近103μs
居住制限区域。 浪江村 地震後の片づけもないまま、朽ち果てている。人が帰れるのだろうか。
避難解除準備区域。
 
モニタリングポスト。
モニタリングポストにはソーラーパネルがついていて、バッテリーが放射線を遮蔽していて、線量は低くなっていて、またそのまわりだけを除染しているのではないかと思う。
 
福島市内でも0.93μsのところもあり(今年の4月)、ホットスポットは町のいたるところにある。雨が降って流れたりして線量が高くなり、そこを人が通り、子どもも通っている。
 
除染 
除染している人たちは軽装でしている。木を切ったり、土を剥いだりしている。服についたり、靴についたりした放射能は落ちない。そのまま車に乗るから車の中の線量が高くなっている。
 
除染ででてきた廃棄物はあちこちに積まれている。自分の家の敷地にも積まれている。
 
8000ベクレル以下の稲わらは普通の焼却炉で燃やされる。それ以上のものは置かれているが、8000ベクレル以上の放射性廃棄物を燃やす焼却炉が鮫川村にある。いくつかできているが、そのなかのひとつの焼却炉が爆発事故を起こした。村の住民たちは何もしらされないまま、事が進められていた。炉の爆発の原因もわからない。地権者だけがわかっているが、地権者もよくわからないまま判を押す。
 
原発事故の後自殺した遺族に対して、東電は和解はしたが、謝罪はしない。自殺と事故の因果関係は認めていない。
 
福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求めて大集会をし、署名も10万9千筆も集まった。
不起訴となり、東京検察審査会に申し立てをすることになったが、福島で被爆しながら働いている人たちに調べてもらいたかった。
福島・東京の両検事から不起訴処分にいたった経緯の説明については告訴団のブログに書いてあります。
 
北海道新聞の記事は読みにくいので、武藤さんのお話から、FBに書かれていたことから、
「検察から警察庁に捜査の丸投げ打診、検察は東電に“やらせ”の家宅捜査を打診・提案したともあります。これが事実であれば由々しき事態であり、到底看過できません。13日検察の不起訴理由説明の場で、告訴団は同記事の審議について聞きただしたところ検察は事実を否定。であるならば、新聞社に抗議すべきだ!と強く主張しました。」
 
汚染水告発。
津波対策について、震災前に ディーゼル発電機を高いところにあげた方がいい。防潮堤をもっと高くした方がいいと言われていたのに、対策をとってこなかった。
 
事故後、汚染水をためるタンクは溶接してなく、メーカーもどれだけもつか保証していないタンクにいれ、いつかはもれるとわかっていたのに、そのままにしていた。
 
タンクはもと応急仮設タンク。安価。 溶接もされていない。寿命は当初から数年。メーカーもいつまでももつかは保証していな。
重さで地盤沈下や基礎のひびわれ。
  ↓
タンクからの漏えい。
 
①システムの早期更新義務の不履行
②監視がずさん
③堰の排水弁を開けっ放し。
 
地下水の遮水工事の費用が1000億円ほどかかるので、それは株主総会前だったので、そんな費用をつかったら株価がさがり、株主の理解が得られないので先送りにした。
事故の前も後もお金を惜しんで対策をとってこなかった。
 ↓
福島原発告訴団は東電を「公害罪」で告発。
 
人の健康に関わる公害であり、放射性物質を拡散させた。
 
東電は
 2011年5月以降海洋に流出したセシウム137は20兆ベクレル、ストロンチウムは10兆ベクレルにのぼると公表した。
 
今遮水壁で、凍土璧が検討されているが、先に検討されていた1000億円の費用がかかり四方遮水壁より、費用はかなり安いそうです。
またお金をけちっているが、凍土璧の工事はトンネル工事ではやったことはあるが、このような大規模工事の経験はないのだそうです。
 
それにタンクの基礎の亀裂から地下に浸透している可能性もあり、遮水壁だけでは汚染水の拡大は止められない。
 
福島県警は事件を受理し、直ちに強制捜査に着手せよ。
検察庁の甘さが東電の汚染水対策を著しく緊張感を欠いたものにした。
 
原子炉が破壊されたのは、果たして津波のせいだけだったのだろうか。
現場検証の必要性。
 
東電任せにしていると東電は営利企業だから、コストの安い方に流れる。
東電まかせにしているとほったらかしになる。
 
被害を受けたものの責任はこのようなことを二度と起こさないようにする道筋をつけていくこと。
追及を続けていきたい。
 
汚染水事件の告発について、福島県警が受理するかどうか。
 
怒りの火薬をしめらせてはいけない(茨木のりこさんの詩)を思い出す。
チェルノブイリの事故の後、原発についてめざめた。
今回もこの事故をきっかけにめざめた人が多いと思う。
気がついた人はこの道を行くしかない。
ぜひ、いっしょに歩んでほしい。
 
「さよなら原発かながわ」から神奈川の人にお知らせ
10月13日の「さよなら原発集会」では、13時に日比谷公会堂の前で 「さよなら原発 かながわ」と書いた黄色い旗を持っていますので、そこに集合してください。14時から巨大デモ。
 
この日の講演会の録画
 
 
↓2012年10月14日 茅ケ崎の講演会のときの写真。
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