ゲストのスピーチ 1万人集合 「STOP 秘密保護法 」11.21大集会
昨日に続いて「1万人集合 「STOP 秘密保護法 」11.21大集会」
ゲストのスピーチもとても心に残るもので、特定秘密保護法がいかに恐ろしいものかを改めて感じました。
国家の秘密は保護しないといけないと思っている方に、ぜひ、考えてほしい。
この法案に反対することは国家の秘密を保護することに反対しているのではないということ。
この法案に問題があるということ。
憲法学者の青井未帆さん (学習院大学法科大学院)
内容も審議もおかしい。
内容について
これはむしろ刑事事件というより、前の段階で威嚇を狙っている。
裁判所を経由することは秘密が漏れるということでそれは望まれない。
威嚇が狙われている。そのことに危機感を覚えている。
法によって処罰するぞ、という威嚇。
逮捕されてしまうかもしれない、捜査されてしまうかもしれない、と思うだけでとても恐ろしい。まさにそれがねらい。
これまで我が国は経験している治安立法とか軍紀保護立法というのもはまさにこの予防の段階でうまくいくかが決め手となっている。
この法案にはそのような決意がうかがえる。
恣意的な運用されたらどうしたらいいのか。
恣意的な運用をおさるだけの仕組みがこの法案には備わっていない。
大変恐ろしい法案であると憲法研究者である私は考えている。
審議のありかた。
この審議はあまりに性急すぎる。国民の間にもこのような反対の意見がある。
何かおかしいと思いながらみている。
政府の答弁も一貫していない。
国会議員が自らの身を危うくするような法案を作ろうとしているのはなぜなのか。
わからない。
国会や、裁判所、第三者機関などのブレーキがあってこそ、秘密保護法制というのものを民主政治の中で扱いうるものなのに、それがない中であまりにも危険と考える。
知恵を使えば、新しい方法が作ることができる。
自衛隊法などもし足りないのなら、それを直せばいい。
新しいものを作る意味はない。
落合恵子さん
こんなにたくさんのひとりひとりが参加してくれてほんとにうれしいです。
海渡さんが言ったことばを叫ばせてください。「ふざけるな。」
福島で今、苦しんでいる人たちの思いも置き去りにして、何が完全ブロックだ。ばかやろう!
どんどん切れそうになってる。
どこまで民主主義をばかにして、どこまでひとりひとりの市民をばかにするこの政権なんでしょうか。
私たちは知っています。
権力は腐敗するものなのです。
権力はいつだって情報を隠してきたのです。
私たちひとりひとりの命よりも違うものを守ろうとし、私たちの命は、彼らの靴の下の小石ほどの重さもない。
こんな時代を私たちはさらに深めていくのですか。
取材、報道する自由もなくなり、とうことは、取材、報道されたものがどこまでほんとかうそかは別として、それを受けとる権利も私たちはない
そんな時代を作ってしまって、次の世代、その次の世代にどうやって申し開きをするのか。
もうこれ以上、いやだ。もうこれ以上我慢しない。
私たちはもう何度目になるのか、私たちは戦う。
戦わなければ越えられない。
1969年、東大安田講堂にかかれていた文字を思い出しましょう。
力及ばすして負けてしまうならそれはしょうがない。
力尽くさずしてくじけるのは拒否する。
力尽くしましょうよ。
私たちは崖っぷちに立っています。
でもこれだけの人が集まったことはまだまだ始めの一歩。
私たちは踏み出すことができる。
手をにぎりあって行こう。
一つのテーマで。
何から、
命から、平和から 人権から、
もう一度素手で握りしめて、明日に向かって歩いていきましょう。
怒りましょう。
新聞労連委員長 日比野敏陽さん
戦争は秘密から始まる。
新聞労連は2年前からこの法案に反対している。
あらゆる戦争に反対している。
戦争のために二度とペンをカメラをとらない。輪転機をまわさない。
これは戦後、私たちの先輩かたから受け継いできた誓い。
それを守るために反対してきた。
海外から心強いニュースが届いた。
新聞労連も参加している国際ジャーナリスト連盟が、21日、日本の秘密保護法は知る権利を損なうものだと厳しい批判を発表している。
国内外で厳しい批判がどんどん発せられている。
平和フォーラム事務局長 藤本泰成さん
わからないうちに都合悪いものは捨ててしまえ
悪いことをしても他人に知られなければいいんだ。
知る権利がなかったら民主主義なんて成立しない。
こんな法案ができたら憲法なんて紙きれだ。
絶対に許してはいけない。
2013年の秋から冬の時期が後の世に「あの時期」と言われるのではないかという恐れをもっている。それほど急速に今の政治は軍事化と国家主義に変わっていっている。
自分たちが主権者で、国の歩み方を自分たちで決められる。
そのことを誇りに思った。
今の子どもたちにもその誇りが持ち続けられる国であってほしいと心から願っています。
一部の人が望むようにこの国を変えて行こうとしている。
日本国憲法の前文
「ふたたび国家の責任において、戦争の惨禍を味あわないためにここに憲法を制定する。」
今、それとは逆に「再び戦争をするたびに憲法を変える。国民から自由を奪う。」
上智大学教授 田島泰彦さん
今回の法案は、あらゆる角度からみてかつての治安維持法と勝とも劣らない稀代の悪法。
秘密を限定し、情報の公開を広げていくという世界の流に逆行し、国際社会のルールにも明白に違反しています。
国際社会が向かっているのは、国の安全保障による情報にしても国民の知る権利と、情報公開の対象となる情報の秘密の保護は必要最小限にとどめるべきで、報道、表現の自由は保証されてしかるべき。
ニューヨークタイムズ、日本外国特派員協会、国際ジャーナリスト連盟 国際ペンクラブ、などが社説や声明などを通して、法案を批判し、糾弾している。
法案の廃案をめざしがんばろう。
集会宣言
集会宣言はアピール案を読み上げて提案。
(その一部を抜粋)
三大原理を否定し、知る権利、メディアの取材、報道の自由、表現の自由を侵害し、市民の生命、安全を脅かし、戦争を準備する秘密保護法案の制定に反対します。
2013年11月21日
STOP!「秘密保護法」11、21大集会 参加者一同
この後、国会請願デモに移った。
↑仲間が作ってきたプラカード