(続)フクシマを忘れない さよなら原発3.15集会
3月15日のブログの続きです。その日は集会から帰って疲れていたので、その日のブログではプラカードと幟に集会の様子を語ってもらいました。http://blogs.yahoo.co.jp/mknony0623/18792246.html
集会が始まるころには日比谷の野音に入りきれないほどたくさんの人があつまって、野外音楽堂の中はいっぱいになりました。
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司会は木内みどりさん
↓廃炉アクション福島 武藤類子さんのお話。
武藤類子さんからのメッセージ
原発事故の収束はほど遠い。
放射性物質は大量に流れている。
手のほどこしようのないほどに思える地下水の汚染。
4号機の燃料棒取り出しの作業現場は90μシーベルト。作業員の被ばくが深刻。
除染ででいた放射性廃棄物は大きな袋に詰められ、田畑に道沿いに山積み。あるいは家や学校の庭に埋められている。子どもたちが廃棄物の袋の上で遊んでいたという報告もある。
焼却場が住民に十分な説明がないまま作られていようとしている。
18歳以下の子どもたち26万人中76人が甲状腺がん、あるいは疑い。
帰還政策の中で、学校は元の場所に戻されて、避難先からわざわざバスで通っている子どもたちもいる。
農林漁業の一次産業は、安全と復活という矛盾を背負わされ、危機にさらされている。
不当に賠償を打ち切られ、帰還を迫られる仮設住宅
帰れといわれても家は雪が壊れている。ねずみにはいられている。近くにできると言われている焼却場の煙は大丈夫なのか。子どもをつれては帰れない。
必要な救済はおこなれていない。
学校や地域で新たな放射能安全キャンペーンが流布されている。
1万4千人が参加した国と東電の責任を問う告訴告発は昨年9月に全員不起訴となった。
現在東京検察審査会に申し立て中。
人々は疲れはて、あきらめ、物言わぬ民にされていきます。
これが福島の現実。
忘れたい、忘れるものかのせめぎあいの中で私たちは理不尽な被害にあった被害者であることを思い起こさないといけない。
現実から目をそむけたらうわべだけの復興に踊らされる。
秘密保護という目隠しをされ、不当なリスクを受け入れ、黙って生きる道へといざなわれていくのです。
今福島で起きているこの人権侵害は、日本のどこででも起こりうる。
原発事故から3年。今、私たちに問われていることはなにか。
詩人茨木のりこさんの詩の一節を思い出す。「人々は怒りの火薬を湿らせてはいけない。」
私たちには歌や踊りや仲間が集う広場があること。。
汚染されてもなお美しい空や海や森の生き物たちがいることを忘れない。
生きることを喜びながら頑張っていこうと思います。
共に頑張っていきましょう。
↓大江健三郎さん
安倍首相が力をいれているが、安倍首相は再稼働を決めるのではなく、現地の人が決める。
それについてどう反対するかを考えないといけない。
安倍首相は責任という言葉が好き。
責任をとるという意味には二つある。
(1)自分がやろうと思っている計画がある。そのために働いたけど、失敗した。そのときの責任をとるというのは、責任ある地位をやめること。
(2)成功するかどうかではなく、困難なことだが、どうしても責任をとらなければ次の世代の子どもたちに申し訳が立たないと考えている。今、現在、運動を続けて、あきらめないで、残りの人生を全うしたい。
↓澤地久枝さん
この国の内閣は狂っている。
福島を見放して、忘れようとしている。
原発に対しては政治は責任がある。財界のいいなりになってきた。
オリンピックをどうするかを国際会議に出て行って、汚染水は完全にコントロール下にあると真っ赤な嘘をついた。こういう嘘は許されない。
外国の人たちの方がデータによって知っている。だから東京を選ぶことはないと思っていた。
福島を救えないでなんで東京オリンピックがあるのか。
原発はやめないといけないという初志を貫いていかないといけない。
そういう思いの人が増えると国は変わる。
変わらなければ福島は救えない。
昨日になって、安倍首相が河野談話を否定するものではないといい、
菅官房長官も昨日から論調が変わった。
それはみんなが今の政治のやりかたは狂っている、安倍政権を批判しているのを少し、感じたのだと思う。
政治に向かって言えばいい。
日本のマスメディアが無視したとしても、お互いの気持ちの中で残っていく。
がっかりしないで、これからますます元気になって、
私たちは原発は反対なのだ、国家的な声明を早く出しなさいと政府に向かってはっきり要求していく。
それが実現できるように努めていきたい。
↓宇宙飛行士 秋山豊寛さん
福島でシイタケ農家をやっていた。
32キロの地点で原木シイタケ。クヌギとかナラを植えて、シイタケを栽培する農家をやっていた。
福島ではシイタケの栽培はできない。
京都で学校の先生をやるために移住した。
川内原発を再稼働させてはいけない。
福島の問題でだれが責任をとったのか。
そんな正義が日本で許されるのは、私たちが認めているからではないか。
認めない社会を作ろうじゃないですか。
私たちが責任をとるというのは未来に対して何ができるのか、ということ。
私たちができるだけ大きな声をあげて、原子力ムラを恐怖させよう。
日本を変えよう。
デモしかないと思ってるかもしれないが、
信じ続けること、思い続けることが大きな力。
私たちに不当なことを強いている人たちへの怒り、悔しさ、そうしたものをまとめて、大きな声をしていきましょう。
つぶやき声にしよう、声を行動にしよう、それがこの集会ではないでしょうか。
くじけては負けだ。頑張っていきましょう。
木内みどりさんが着ているのは、イギリスのキャサリンハムネットの「WORLDWIDE NUCLEAR BAN NOW」のTシャツ。
被爆労働を考えるネットワークなすびからのメッセージ
汚染水の仕事は一日12時間。
放射性産業は一日2時間以上の時間外勤務は違反。それなのに毎日強制されていた。
政府のロードマップ、スケジュール、東電の強い意向によって、ノルマがきつくなった。
もう仕事はできないと行為を具体的に示したところ、即日解雇。即日退去。
さまざまな労働争議にとりくんでいる。
収束産業、除染産業は劣悪な環境であることだけが問題なのではなくて、被爆を前提とした労働である。
同じ割合で被爆をしていけば、毎年0.1%ずつがんになって死亡する人が増える。
一日3千人仕事に携わっている。その 0.1%は3人。ほかの仕事をしていれば死ななかったのに、収束産業に携わったことによってば3人死ぬことが予定されている。それを前提にした仕事。非人間的な労働。
核燃料は再び臨界を起こして、手もつけられない壊滅的な状況になるだろう。
ある割合の人を犠牲にする社会を選び取った。
収束産業を急げ、とか廃炉を急げとか、漏れた汚染水をすぐに処理しろ、ではなく、
労働者の安全を第一にして、慎重に回収しろ、作業しろ、と要求してほしい。
7割が地元福島の労働者。今なお、こういう仕事を押し付けている。
このような非人間的は労働をなくすには脱原発しかない。
気の遠くなる被爆労働と向き合っていかないといけない。
ただ単に政策の選択の問題ではない。だれかの犠牲にして成り立つ産業を私たちは拒否する。
↓福島から歩いてきた人たちが到着 ノーモアフクシマ
関西電力は大飯3、4号 高浜3、4号を夏までに再稼働させたいと思っていたが、夏までには動かすことはできないのが現状のようです。
再稼働を認めれば、全国から悪者扱いされる。認めなかったら、大飯町の経済が困る。
再稼働は経済問題そのもの。
再稼働問題を契機に大飯町の人たちも数名の人たちが名前をあげて原発を批判するようになった。
しかし、本当になくなったらどうなるのだろう、とみんな揺れている。
原発がなくてもやれることを提案している。
美浜町はかわりつつある。
脱原発後、どうするか、が問われている。
美浜町の大きな責任だと思っている。
再生可能エネルギーを考え始めている。
全国の多くの人とつながりたいと願っている。
↓閉会の挨拶 鎌田慧さん
安倍政権は集団的自衛権を容認しようとしています。
これは戦争のできる国にしたいという間違った思想です。
日本はもう戦争状態にあるといってもいい。
避難とか帰還とか訓練という言葉が飛び交っている。
避難道路がほしい。しかし避難道路は作れない。
そういう危険なものを作ろうとしている。
それは戦争と同じ。
防空演習があった。戦争しなければそんなものはいらない。
焼夷弾は消せ、逃げるな、手袋で消せるという訓練をした。
今は被爆線量は低線量は危なくないという宣伝をしている。
IAEAが福島に施設を造って、低線量は危なくないという宣伝をこれから開始しようとしている。
福島は空襲がきたのと同じ。
15万人も逃げ惑っている。
再稼働は戦争状態と同じ。
細川、小泉、鳩山、菅、野田 5人の首相がもうやめようと言っている。
もう戦争をやめようと言ってる。
そういう時代になっている。
私たちの反対の声が強かったから。
今、保守の層にも脱原発が広まっている。
産業界も新しい産業として新しいエヘルギーを求める動きがある。
金より命という価値観を作ってきた。
これから3月28日前後に規制委員会は川内原発の再稼働を認めようとしています。
そのときは国会周辺に集まってください。
抗議活動をしましょう。
もう原発は終わっています。
もうやめよう。
これからデモ行進。
デモは市民から出発。
今日は、参加者の声を届けました。
この方たちみなさんの声を届けたいと思って、長いブログになってしまいましたが、心に響くメッセージばかりです。
じっくり読んでください。
デモ行進の報告は明日に続きます。