奥平康弘さんのご冥福をお祈りします。

奥平康弘さんが亡くなられました。
奥平康弘さんは、東京大学名誉教授、憲法研究者、九条の会呼びかけ人のひとりで、2015年1月26日深夜、急性心筋梗塞でお亡くなりになられました。85歳でした。
 
去年11月24日の日比谷公会堂で行われた「安倍内閣改憲暴走を許さない9条の会集会」での奥平さんのお話を思い出しています。昨年のブログに書いた奥平さんのお話をもう一度載せます。
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「なる」ではなくて「する」ということが大事。
「自由がある」ということを感じるだけではなくて、「自由を獲得する」
「なる」ではなく、「する」ということが歴史を作っていくこと。
今度の総選挙で、われわれが一生懸命「努力する」ということが問われている。
 
あの連中が語っている積極的平和主義にという言い方に対して、たち向かう。
平和主義という僕たちは戦後70年間、つちかってきた「主義」
普遍的なスローガンとしての平和主義は、カント哲学のときから永遠の平和主義につながる
非常に威厳的なロマンチックなもので
われわれを生き生きとさせる社会に不可欠な要素。
平和にするということ、その本質が問われている。
戦争はしない、武器はもたない、国外にいかない
積極的平和主義という言葉にまどわされず、
平和を貫徹するためには何をなすべきか。
憲法9条があるのは何のためか。
いろんな邪魔ものが入ってきたけど、
僕たちは平和主義をつくってきた。
平和主義は言葉ではない。
主義というのはある種の理念であり、、哲学であるから意味がある。
政治的な政略的な手段ではない。
それは平和主義というものではない。
どうしても平和という言葉を使いたいなら「平和戦略」という矛盾した言葉で形容してくれ、と言いたい。
連中の「積極的平和主義」という言葉は、ぼくたちのつくってきた平和主義という財産の上にのっかって、平和主義という言葉を使っていて、それは引用で、あり、悪転用である。
本当の意味での平和主義というものは、創意工夫をこらしてつくりあげてきた普遍的なものである。
 
われわれは戦後、千載一遇のチャンスをつかまえて憲法9条というものを手にいれた。
その中からでてくる魂としての平和主義を頑張って作ってきた。
あれやこれや立ち向かっていくための、そのための平和主義。
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今、厳しい状況の中にあります。
「なる」ではなく「する」
なにをするか、今、それが問われていると思います。
奥平さんの言葉を胸に刻んで、くじけずに頑張っていきたいと思います。
 
ご冥福をお祈りします。