自民党の改憲案とはどんなもの?

注文していた「憲法くらべ 猫」の小冊子が届きました。
手のひらに載るポケットサイズで、渡した人たちは、読みやすく、わかりやすいね、と言っていました。
今度の選挙の争点は憲法改正です。
私たちにとってとても大きな問題で、候補者たちは、声を大にして「憲法改正」について国民に信を問わないといけないのです。
なのに自公の候補者は、憲法改正についてしゃべると票が逃げると言って黙っている。
だったら市民は声をあげていきましょう。

自民党が公約に掲げている改憲草案と現行憲法とどう違うか。
まずそれを私たちは知らねばならないし、知った人はまわりに伝えていってほしい。
そのために、この「憲法くらべ」小冊子はとても便利です。
受け取った人も、チラシと違って、目をとめてくれます。

憲法くらべプロジェクト作成の「憲法くらべ」についてのブログはこのひとつ前のブログに書いてあります。
  ここに違いがわかりやすく説明してあります。↑
 
ブログではPDF(A4)を紹介しましたが、そのポケットサイズの小冊子です。
A4版との大きさの違い。↓

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小冊子はFBの「憲法くらべ」から申し込めます。
12冊で送料込で1000円です。 値段は少し高めですが、ポケットサイズなので読んでもらいやすいと思います。
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現行憲法自民党改憲案との違いについては4月30日にTBSの報道特集の中で特集で取り上げられていました。
ここでは前文と13条について

かつて藤沢市が作っていたポケット憲法を開いてみます。 葉山市長のときに作られたもので、その後の市長では活用されなくなって、倉庫に在庫が眠っています。
「平和の輪を広げる実行委員会」の平和事業のとき、参加者に配られています。
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ポケット憲法を開いてみました。
前文について
前文の出だしを見てください。
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自民党憲法草案の前文の出だしです。現行憲法の出だしと比べてみてください。
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それぞれ写真の右下にカーソルをもっていくと拡大マークが出ますので、大きくして読めます。

現行憲法は「日本国民は・・・」で始まり、自民党改憲案は「日本国」で始まっています。これは何を意味するのか。主語が日本国民から日本国へ。
この国の主役は日本国民である → この国の主役は日本国である。
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自民党改憲案は、
国家の形をそのものを変えようとしている。
国民と国家の関係とか個人の尊重をいじくろうとしている。

憲法13条について

現行憲法13条・・・すべて国民は個人として尊重される
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自民党改憲案 全て国民は人して尊重される
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「個人」から「人」への意味
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憲法学者一橋大学大学院教授 阪口正二郎氏は言います。

それに対して自民党改憲草案作りに携わってきた総理補佐官の礒崎陽輔氏はホームページで次のようにいっている。
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礒崎陽輔氏は集団的自衛権行使容認について、「考えないといけないのは、我が国を守るために必要な措置かどうかで、法的安定性は関係ない。我が国を守るために必要なことを、日本国憲法がダメだと言うことはありえない。」という発言をしたことで有名な人。

安倍首相は国会で「個」から「人」への意味について次のように答えている。
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安倍首相はそう答えているが、阪口教授は、憲法13条の「個人」から「人」への意味を次のように言っている。
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「個」から「人」への意味は
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<戦後の民主主義・改革・人権をできるだけ小さくしよう、できればやめたいのだけど、やめるということはこの時代ではできない・・・>
これが安倍首相の掲げる戦後レジームからの脱却であるのです。

参院選で自公が3分の2議席をとったら憲法改正にいくと思います。
安倍首相の掲げる戦後レジームからの脱却とは、民主主義を捨てるということなのです。
憲法改正をして、戦前回帰。戦前の日本に戻るということなのです。

第二次世界大戦で、大きな犠牲を払って手に入れた日本国憲法を 安倍政権によってどぶに捨てられていいのでしょうか。
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       「とりあえず自公大阪維新以外で」