安保法制違憲訴訟(国賠訴訟)第9回口頭弁論
昨年2018年7月20日の第8回口頭弁論で、前沢裁判長は、原告側が申請していた証人尋問は必要ないと言って、却下しました。
そのとき、原告代理人は3人の裁判官を忌避しました。
その後、地裁、高裁を経て、昨年末、最高裁で、忌避却下の決定がでました。
それで今日、第9回口頭弁論が行われました。
午後12時半から東京地裁前でアピール行動。 福田弁護士
裁判官の忌避が却下されたので、7月のときと同じ裁判官のもとでの裁判が続きます。
原告側の証人尋問がされないので、原告の意見書などを完成させて出したいと、原告代理人弁護士は裁判長に訴えました。
次回と次々回の日程が決められました。
次回は4月12日(金)11時から
原告による陳述に30分の時間が与えられました。
次々回は7月25日(木) 10時半から
代理人と原告1人から2人の陳述に1時間半の時間が与えられました。
その日が最終弁論の日となるであろうということです。
最終弁論から判決まで4か月程度というのがこれまでの例だそうです。
今日は、日程を決めるだけだったので、裁判はすぐに終わり、14時半から参議院議員会館の会議室で報告集会がありました。
福田弁護士から
裁判官の忌避が却下されたので、証人尋問をやらない裁判になりました。
証人尋問をやらないとどうなるのか。
証人尋問をさせないというのは、原告の権利を侵害している。
証拠書類を出せるだけだそうです。
これから弁護団は大仕事になる。
証拠書類を集める。
これまでの新聞記事のチェック
国会議事録、原告の陳述書、
予定していた証人には、意見書、陳述書を出してもらう。
証人として予定していた青井未帆さんはすでに論文を書いてもらっている。
署名活動なども検討している。
今、全国23か所で25件の安保法制違憲訴訟が起きている。
北海道の札幌地裁ではとんでもないことが起きているということです。
証人申請をしていたのに、突然、結審すると裁判長が言ったそうです。
驚いた原告代理人弁護士は、裁判官の忌避申し立てをして、今、裁判が止まっているそうです。
安保法制も合憲になり、
他国の戦争であっても、日本が存立危機状態だと言えば、海外に行って戦争できる。
国連憲章には、自衛のための措置をとることを妨げない、とあるが、自衛のための戦争すべてを認めることになる。
フルスペックの自衛隊を認めることになる。
日本の国が根底からくつがえされることになる。
改憲は遠のいたと書いている新聞があったり、そういっている人がいるが、そんなことはない。
改憲は、安倍政権の生命線。
発議されたら本当に危ない。国民投票にもちこまれたら危ない。
両院で2/3議席を持っているときのを逃すわけがない。
改憲反対の方にはお金がない。発議されたら危ない。
古川弁護士から
それが弁護士会に勇気を与える。
今、こういう裁判が行われているということをまわりに伝え、知らせることも大事である。
今日は、傍聴席の数より少ない80人くらいでした。抽選なしでした。
でも去年の7月に裁判官を忌避して以来、裁判が止まっていて、今日の口頭弁論の日のお知らせがあったのが1月25日。そんな短い時間に多くの人が集まりました。
次回は4月12日(金)です。
傍聴席全部を市民で埋めて、裁判所に圧力をかけましょう。
「平和憲法の破壊は許さない」
まだ書店には並んでいないそうですが、まもなく並ぶでしょう。税込価格864円。
安保法制違憲訴訟、女の会裁判と差し止め裁判のお知らせ
安保法制違憲訴訟・女の会裁判
第7回口頭弁論 3月8日(金) 14時半~ 103号法廷
傍聴席抽選がありますので14時までに東京地裁に。
報告集会:参議院議員会館 予定 16時~17時半
第10回差し止め訴訟期日は2019年3月18日(月曜日)
13:00 東京地裁前集合アピール行動開始
13:15整列・入廷行進
13:25傍聴席の抽選にならぶ 抽選に漏れた場合は議員会館(未定)
14:00開廷 103号法廷
16:00 報告集会(議員会館を予定)