ベアテ・シロタ・ゴードンさんのご冥福をお祈りします。

日本国憲法の草案に関わったベアテ・シロタ・ゴードンさんが2012年12月30日に亡くなられたことが1月3日の新聞に載っていました。
お正月に新聞を読んでなかったので、今日、知りました。
 
ベアテ・シロタ・ゴードンさんは2008年千葉の幕張で開かれた9条世界会議で講演されて、流暢な日本語で「日本国憲法は世界の憲法を参考にして作られ、アメリカの憲法よりすばらしい。決して押し付けではない」と力強く発言されたことを思い出します。
日本国憲法9条がいかにすばらしいかということがベアテ・シロタ・ゴードンさんのお話で改めて伝わってきて、会場中の人たちはとても勇気をもらいました。
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ベアテさんは日本国憲法草案のときは、男女平等の条文にこだわって、女性の権利を守ろうとされました。そして日本国憲法は世界のモデルだと言われ、亡くなるまで「平和」と「女性の権利」を気にかけておられたそうです。
 
9条世界会議 2008年5月4日
 
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昨年の衆議院選挙で政権が交代し、昨年の春に自民党が発表した「日本国憲法改正草案」がもしかしたら日本の憲法になってしまう危険がある。
私たちは太平洋戦争という大きな犠牲を払って、主権在民、平和と基本的人権を尊重する素晴らしい憲法を手に入れたのです。これをいったん失ってしまうと二度と取り戻すことはできない。
ベアテ・シロタ・ゴードンさんのご冥福を祈りつつ、私たちは日本国憲法を守ることをあらためて決意したい。
 
 
憲法改正の最後の砦は国民投票にあるけれど、国民投票には最低投票率は設定されていない。投票率が低ければ、今回のように原発に反対の国民の声が大きくても原発推進の政権が誕生してしまうみたいに、憲法は変えられてしまう危機に今あるということです。