プロメテウスの罠と「渡されたバトン さよなら原発」の試写会お知らせ

プロメテウスの罠と「渡されたバトン」有料試写会のお知らせ
 
朝日新聞に連載されている「プロメテウスの罠」は震災の7か月後の201111月から始まりました。
東京新聞に変えようかと思うこともあるのですが、この「プロメテウスの罠」と昨年の12月末まで連載されていた「原発とメディア」を読むために朝日を取りつづけています。
 
「プロメテウスの罠」では三春町の安定ヨウ素剤配布の経緯についても詳しく書かれていましたし、今は311直後の自衛隊影の部隊について書かれています。
最悪の事態になったとき、取り残された東電社員や作業員を救出する作戦が極秘に練られて、準備されていたというのです。
そのときは「おそらく膨大な放射線量の中に突っ込んでいかなければならない」
作戦では装輪装甲車8台で隊列を組んで突入。逃げ遅れた東電社員を装甲車の屋根に載せて救出するというものだったそうです。
そんななか、自衛隊が放水を行ったとき、3号機が爆発し、自衛隊員が爆発に巻き込まれたのですが、車ごと吹き飛ばされたのだそうです。
隊長以下6人のうちひとりは背骨にひびが入る全治一か月の重傷。被曝量はもっとも高い隊員で
27.4ミリシーベルト
シャワーで6人の隊員を除染をするときもみんなあまりに高い線量なので、高い被曝量の者同士が近くにいると互いに高めあってしまうというので離れてシャワーをあび、8回も洗い直したというほど危険な状況だったそうです。
その後、隊長がオフサイトセンターでの会議に出席したとき、隊長ひとり防護服をきていたそうです。
8回も体を洗ってもまだ放射能は完全に落ち切っていなかったから、ほかの人を汚染しないために隊長が防護服を着たのだそうです。
 
ここで、自衛隊の話をするつもりはなく、そのことが書かれたいた同じ紙面に「首相 原発ゼロを見直す」という記事が載っているのです。(1月31日 朝日新聞
原発事故がどのように苛酷なものであったかということを首相は忘れたのか。
私たちもあのときの事故がどんなに危険なものであったかということを忘れているのではないだろうか。プロメテウスの罠の今回のシリーズを読んで、改めてあのときの事故がどんなに苛酷なものであったかを思い知らされています。
首相は「プロメテウスの罠」を読んでいないのだろうか。朝日新聞は取っていないのだろうか。
 
安倍首相は「具体的な根拠を伴わないものであり、国民に不安や不信を与えた」と「2030年代原発稼働ゼロ」の前政権の方針を批判しているのです。
どっちが国民に不安を与えるというのだろうか。
今回の衆議院総選挙では原発反対の声が選挙結果に反映しなかったのは、選挙制度によるもので、国民の声は原発反対の方が大きいのです。
首相は125日の日本経済再生本部で、原発政策に見直しを指示したそうです。
原発ゼロで不安を感じたのは、国民ではなく経済界の人たちです。
 
命に優先する経済などいらない。命が一番なのです。
「ひとからコンクリートへ」「原発ゼロを見直す」という命より経済を優先する政権に多くの国民は不安や不信を持っている。
 
首相官邸前の抗議行動は今も続いているけれど、マスコミは取り上げなくなっている。
原発とメディア」の連載で、朝日新聞の取り上げ方に反省も書かれていたが、それはその記事を担当した記者たちだけの問題で終わってほしくない。
原発事故が起きたときも使用済み核燃料の処理も人間の力の及ぶ範囲を超えている。
福島原発事故を決して忘れてはいけないし、事故はまだ収束していない。
多くの国民は原発ゼロを願い、目指している。
 
 
未来への決断! 私たちの選択
日本の青空第3弾 「渡されたバトン さよなら原発」の試写会が1月の東京に続き、
214日に横浜の関内ホールであります。
 
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完成披露有料試写会
214日(木) 1845分上映(1830分開場)
  監督・キャストの舞台挨拶を予定しております。
関内ホール 大ホール JR関内駅北口徒歩6分 
           市営地下鉄関内駅9番出口徒歩3
           MM線馬車道5番出口徒歩4
当日券1500円。
制作協力券でご鑑賞いただけます。
藤沢では実行委員会をたちあげて、藤沢で上映できるようにするそうです。
制作協力券をお持ちの方はお待ちください。
 
この映画は新潟県巻町(当時)の原発建設を計画の是非を問う住民投票が行われて、住民投票原発建設を阻止した実話に基づいているのです。
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311の原発事故はそんな恐ろしい事故であったことをもう多くの人が忘れかけている。
この映画は各地で上映されると思います。
各地の上映予定が決まったらまたお知らせします。