憲法の話をしよう
明日は憲法記念日です。
９６条を改正し、改憲手続きを緩和しようとしています。
第９６条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
安倍首相はこの９６条の「三分の二」を「二分の一」にしようとしているのです。
そもそも憲法とは何なのでしょうか？
憲法はその国の基本的なあり方を決める法のことです。
憲法の役割は権力を縛ることです。
憲法の前文にはその国の方向性が書かれています。
平和主義の根拠が「前文」と「九条」です。
九条は、「戦争はしない、そのための武器はもたない、戦争をする権利も認めない」と言っています。
１９９９年に１００か国から、一万人を超える人が集まって開かれたハーグ世界市民会議では、いっさいの戦争を放棄した日本国憲法九条を高く評価し、その時、確認された「公正な世界秩序のための１０の基本原則」の第一項が「各国議会は、日本国憲法九条のような、自国政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべきである」なのです。
憲法は私たち国民のためにあるのです。
だから時の政権の都合で簡単に変えられてしまわないように憲法は変えにくくしてあるのです。
政治家のため、政治のため、政権のためにあるのではないのです。
憲法９９条
それを国会議員の方から国民が改正してほしいという声も高まっていないときに、改正の声をあげることは憲法違反にほかなりません。
安倍首相は国会議員の1/３が憲法改正に反対したら国民の意志を反映できないと言っています。
安倍首相は憲法９９条についてはどのように感じているのでしょうか。
この条文も削除するつもりなのでしょうか。
今度の参議院選挙はとても大切です。
先日、駅で憲法９条を守るチラシを配っていたら、小学生が「戦争になんてなりませんよ」と言いました。
そしたら今度は右翼に「北朝鮮も中国も核を持ってるぞ。核を落とされたどうするんだ。日本に３個目の原爆が落ちるぞ。日本から出て行け」とからまれてしまいました。
核を持ってるから核をもって対抗するということが意味もなく、核をかえって拡散していることはアメリカを見ていてわかると思います。
平和は武力では守れないのです。
日本が平和でいられたのは武器をもたずにきたからだということは明らかです。
理想だとか不可能だとかいう人もいますが、それならこれからの子どもたちに武器をもたすことになる憲法を持つ選択ができますか？
憲法は国の方向を決めるものなのです。ただの法律とは違うのです。
第９条第二項
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 国の交戦権は、これを認めない」
憲法が政権の思うままになってはいけないのです。
明日は憲法記念日で、それに関する映画や集会が行われています。
昨日、この情報を教えてもらったので、もう半分くらいはすんでいますが、映画にはまだ間に合いますし、間に合う集会もありますのでお知らせします。
東京・ポレポレ東中野にて4月27日（土）～5月10日（金）2週間限定ロードショー
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［上映時間］
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大阪・シアターセブンにて5月4日（土）～5月10日（金）1週間限定ロードショー
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［上映時間］
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4/27（土）
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田口ランディさん（作家）
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4/28（日）
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4/29（月・祝）
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ジャン・ユンカーマンさん（「映画日本国憲法」監督）
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4/30（火）
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5/1（水）
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5/2（木）
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アーサー・ビナードさん（詩人）
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5/3（金・祝）
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班忠義さん（作家、映画監督）
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5/4（土）
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アサダワタルさん（日常編集家）
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5/5（日）
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ジャン・ユンカーマンさん（『映画 日本国憲法』監督）×山上徹二郎（『映画 日本国憲法』製作、シグロ代表）
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※イベント時にはジャン・ユンカーマン監督も劇場にお越し下さいます!!（但し、5月3日（金・祝）を除く）
※全て12：50の回、上映終了後となります。（14：10～14：30を予定）
