プロメテウスの罠 と NO NUKES DAY

朝日新聞に2011年秋から連載されている「プロメテウスの罠」 第四巻まで小学館から出版もされています。
「家が買えない」のシリーズが5月25日に終わりました。
帰宅困難地域になって、家に帰れない人たちの補償が進んでいません。
 
以下5月25日のプロメテウスの罠からの抜粋です。
 
家を追われ、移住せざるをえなくなるのはダムも原発事故も同じだ。ダムは補償が手厚いのに、なぜ原発事故ではそれがないのかー
弁護士の馬奈木源太郎はあっさりと指摘する。
「決まってるじゃないですか。数が圧倒的に多いからですよ。」
たとえば2008年に岐阜県で完成した徳山ダムの場合、約13平方キロがダムの底に沈み、466世帯が移転した。山林や公共施設などへの補償も含め、総額690億円の補償金が支払われた。
福島に目を転じると、放射能汚染を強く受けた双葉郡飯館村を合わせて1090平方キロ。県全体の8%になる。
仮に、徳山ダム並みの補償をすれば総額約6兆円となってしまう。しかも福島の被災地には商店街や企業がある。おそらく賠償はもっと高くなる。
「大変な金額です。だから東電も国も、値切れるだけ値切ろうとしているのです」
 (中略)
福島の原発事故は福島県民だけで15万人が避難をしている。このほか近隣県から避難した人も多い。
「ダムの土地収用の比ではないのです。」と馬奈木はいう。
すさまじく規模が大きいとはいえ、家を追われた住民への補償という点では同じ。生活再建に必要なお金の額もそう違いはない。原発かダムかで補償方法を区別することが間違っている、と馬奈木は話す。
被害に見合った賠償を払うのが当然でしょう? それができないなら、なぜ原発なんてものを作ったのですか?」(引用はここまで)
 
 
加害者の東電が補償の条件を出すのはおかしい、と家を奪われた人たちは言っています。
昨年の夏ごろから東電の態度が硬化してきたと馬奈木弁護士は感じているといいます。
それは去年の夏、当時の首相野田佳彦原発再稼働を言い始め、大飯原発の再稼働を決定し、原発を回復させるほうに風向きが変わってからだそうです。
政権を味方につけ、補償をケチるなんて許せません。
今年7月末には東電には1兆円の公的資金が注入されるといいます。
一層許せません。
 
6月2日はNO NUKES DAYです。
6.2つながろうフクシマ さよなら原発集会があります。
私のいとこは伊方原発30キロ圏内から仲間とともに参加するといっています。
デモ、集会は数が勝負です。
命よりお金を優先させる政治と東電を許さないという声をあげていかないといけないと思います。いつまでも事故を忘れず、原発に反対する声が小さくなってはいけないのです。
 
イメージ 1
 
6.2つながろうフクシマ!さようなら原発集会
場所:
芝公園23号地google map参照
(地下鉄「御成門」「芝公園」「赤羽橋」2分、「大門」5分、JR「浜松町」12分)
  • 12:00  開場
  • 12:30  集会
    • ライブ演奏(李政美〔いぢょんみ〕)
    • 発言 : 大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さん
      • 福島から(渡部ミヨ子さん/農業者)
      • 浜岡原発のある静岡から(東井怜さん)
      • 原発ゼロノミクス(ゼロノミクマさん)
      • 国会行動アピール(Misao Redwolfさん/反原連)
      • 署名についての報告、ほか
  • 14:00  終了
  • 14:15  パレード出発(送り出し音楽 日音協
  • 主催:「さようなら原発一千万署名」市民の会
  • パレード:芝公園~西新橋~新橋~日航ホテル前~東電本社前~日比谷公園・中幸門(流れ解散)
       ※約1時間半のコース(1コースのみです)
    ★パレード
    ①呼びかけ人・ファミリー・市民 
    サウンドカー DJランキンタクシー+1 歌 制服向上委員会
    ③ドラム隊 ④エイサー隊 ⑤参加組合 他
  • ★デモ終了後、首都圏反原発連合主催の「反原発☆国会大包囲」に合流→鎌田慧さんがアピールを行います。