自民党の憲法草案を読み解く(1) 憲法97条

6月26日の朝日新聞。18面~21面
 
自民党の新憲法草案では前文、9条を大幅に変えるというのは、多くの人が知っていることだが、この記事を読んで、驚いたことがいっぱい。
この記事をゆっくり読む間がなかったので、28日に松山に来るときの飛行機の中で読んだ。
あまりに熱心に読んでいて、機内サービスがまわってきたのも気がつかず、「お飲みものは何がよろしいでしょうか」と何度か聞かれて、はっと気が付いて、慌てて「スープをお願いします」と言った。
 
いろいろあるけど、私は今まで知らなかったことが憲法97条の削除です。
 
憲法97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
 
この97条が自民党草案では削除されている。
 
こんなすばらしい条文は国民を管理し、支配するためには邪魔な条文となっている。
この憲法を私たちは失ってしまっていいのか。
基本的人権が永久に保障されたものでなくなる憲法に代わっていいのか、今、現行憲法自民党憲法草案の違いをきちんと読み解くことが必要ではないだろうか。