まず、総理から前線へ

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参議院選挙が終わって、自民党が大勝し、「憲法改正」「原発再稼働」の文字が新聞の上を飛び交っています。
毎年8月15日の「不戦の誓い 平和行動」では、市民と議員がいっしょに平和への思いを訴えています。参加する議員、団体はチラシを1000枚用意し、それらをひとつに折り込んで、みんなで配ります。私は「平和を考える風の会」という小さな会の代表をしており、小さな会ですが、毎年チラシを作っています。今年の不戦の誓いのチラシがもうできました。今年は参院選で大負けした危機感から一気につくりあげました。
下↓は今年の平和を考える風の会のチラシです。表と裏があります。
自民党憲法草案が実現したらどうなるのかを訴えます。今回は憲法9条と前文について。
表には憲法9条。裏面には前文と「戦争の放棄」の楽譜を載せました。
いつもチラシの裏面は「戦争の放棄」の楽譜を載せています。
「戦争の放棄」とは日本国憲法9条の条文をベートーベンの交響曲第九番第四楽章の主題「喜びの歌」のメロディに乗せて歌います。
 
下↓は「平和を考える風の会」のチラシです。
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戦争をしないと約束した憲法を守りたい
                     平和を考える風の会
 
自民党の作った憲法草案が実現したらこのような憲法になります
自民党憲法草案 九条の超口語訳 
                      (ブログAfternoon Café から転載)
 
第二章 安全保障   (「戦争放棄」っていうのはや~めた)
九条(平和主義)
侵略戦争や紛争解決のために武力使うのはやめとくわ。でも自衛や制裁のためなら武力使うよ(まあ、どの国でも「自衛」を大義名分にして戦争するんだからほとんど意味ない「平和主義」条文だよね)

九条二項
これまで絶対あかんとされてた念願の「集団的自衛権」を解禁したよ。え?集団的自衛権ってなにかって?
それは、アメリカ様に「今から某国に攻め込むことにした。だからおまえも黙ってついてきて一緒に戦え」って言われたら断らずに(てか多分断れない)ついてって戦闘するってこと。

九条の二(国防軍
日本軍」復活。   統帥権内閣総理大臣が持つよ
(前条で自衛のための戦争はOK、そのために軍隊を持つっていってるんだから、そりゃ「戦争放棄」という章にはできないね。「現憲法の平和主義を継承する」なんて言ってるけど、本当は全く継承なんかしていないんだよ)

2.国防軍が任務遂行するときは国会の承認とか、そのほかの命令に従うよ
 
3.日本軍は「国際的に協調して行われる活動」もやるよ。
これは例えばアメリカがやったアフガン・イラク戦争の戦闘地へいって戦うってことも含まれるよ。
「公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動」もやるよ。
政府に反対するデモなんかは「公の秩序」に反するので、これからは軍隊が弾圧するからそのつもりで。
 
4.国防軍の細かいことは法律で決めるわ
 
5.軍事裁判所復活
これによって軍事に関することは今の裁判所は関与できなくなるかもね。暗黒の秘密裁判復活だよ

九条の三(領土等の保全等)
領土問題で戦争になったらおまえら国民は、場合によっちゃ最前線で戦うことにも協力しろよ。
それが前文の「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」ってこと。
何故ハッキリと「国民の義務」と定めなかったかって?そんなこと書いたら徴兵制を憲法で規定しちゃうことになるから、みんな警戒しちゃうだろ?
まあ無理矢理徴兵制を憲法で定めなくっても、いずれ法律で定めればいいんだし
            自民党の「日本国憲法改正草案」で検索すれば原文が見れます)
 
現行憲法九条の二「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」は削除。
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(裏面)
自民党憲法草案「前文」の超口語訳(前文には国の方向性が書いてあります。)
日本は万世一系天皇陛下様をありがたくいただいてる神国なんだぞ。おまえら国民の頭上には天皇陛下が燦然と君臨されてるぞ
前の戦争で負けちゃったけど、経済大国になったのはさすがニッポン(戦争への反省?そんなん省略w)
でもやっぱ家族が単位となってお国に尽くすという戦前ぽい価値観こそ「美しい日本」の歴史と伝統だよね。
国民はこれを守って益々経済発展にいそしめよ。
自分たちのことは自分たちでやれ、お国に頼るな、和を乱すな、領土を守れ。
これは国からおまえら国民への命令だ
 
↓世界の宝 日本国憲法第九条です                               曲:ベートーベン 交響曲第九番」より
(この下にこの楽譜を貼ります。)
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