前双葉町長 井戸川克隆さん 伊方町での講演会が実現

昨日のブログ↓<ドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」無料視聴のお知らせ>の続きです。
 
東日本大震災で、福島第一原発で全電源が停止し、放射能が漏れだしたとき、原発からできるだけ遠くへ双葉町の町民全員を埼玉に避難させた双葉町の元町長の井戸川克隆さんは、3月19日に愛媛県伊方町で講演をされます。
伊方原発は、原発を視察にきた経産大臣から「優秀な原発」だとほめられた原発です。
再稼働に一番近い原発だと言われています。   伊方原発
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★★★双葉町長井戸川克隆さん講演会★★★
~「3・11」の体験をふまえて、いま、皆さんにお話ししておきたいこと~

日 時:2014年3月19()183020301800開場)
場 所:伊方町中央公民館 2階視聴覚室
    〒796-0301 愛媛県西宇和郡伊方町湊浦1995番地1    TEL 0894-38-1020
         ※
町役場駐車場(無料)をご利用ください。
主催者:伊方原発50km圏内住民有志の会
資料代:300円(高校生以下無料) カンパをお願い申し上げます。
 
伊方町脱原発の講演会をするのは初めてなのだそうです。
伊方町の町有施設で、井戸川さんを呼んで、脱原発をテーマにした講演会を開こうとした市民団体が、いったんは利用許可されていたのに、講演会のテーマが「脱原発」であることがわかると、利用を取り消されたのです。
 
最初は、2月15日に伊方町で講演し、2月16日に八幡浜市での講演を予定していたのに、伊方町の施設を使えなくなって、2月15日は宇和島市での講演に変更されました。
ところが2月14日は関東に大雪が降って、2月15日の宇和島講演に井戸川さんは間に合わず、宇和島での講演はキャンセルとなりました。
翌日の2月16日に八幡浜市で行われた講演会のあとの記者会見で、市民団体の人が、伊方町は いったん利用許可を出したのに、講演会のテーマが脱原発であるとわかったら、利用許可が取り消された経緯を話したのです。
そして、井戸川さんのお話は、伊方の人にこそ、聞いてもらいたいと訴えたのです。
愛媛新聞毎日新聞朝日新聞などがそのことを取り上げました。
 
新聞にその問題が取り上げられた後、市民団体が伊方町の別の会場に利用を申し込むと利用が許可され、3月19日に井戸川さんを迎えての講演会を開催することができるようになったのです。
 
 
以下、たんぽぽ舎ブログより転載
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1.3月19日の井戸川克隆さん講演会(伊方町)に寄せて
 |  今回伊方町民会館が借りられたことは、本当にうれしい。歴史的快挙
 └──── 斉間淳子(八幡浜原発から子どもを守ろう女の会)

< 伊方の会場が借りられるようになった朗報はすぐに届きました。長い道のりでした。
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年前に反原発運をはじめてから会場を貸す貸さないで何度揉めたことでしょう。地元の
広野さんが反対運動を引っ張っていたときですら、小出さんであろうが久米先生であろうが、
全国のどの団体でも喜んでお迎えするはずの講師でも貸さなかったのです。原発に反対
の団体には貸さない。あれは四電が費用を出して建てた建物だから、原発反対の人に貸す
わけにはいかないという理由でした。表向きは、公民館や町民会館は公共施設です。町民
が申し込んで貸さないのはおかしいでしょうと、何回ももうしこみました。町長が変わっ
てもそれは同じことでした。
 仕方なく、あまり広くもない広野さんの家で集会をもちました。伊方の人に1人でも多
く参加してもらいたかったのです。しかし、一般の町民はお誘いしても個人の家では二の
足をふむものです。
 かと言って、井戸川さんのお話がいかに良いものであっても、わざわざ八幡浜まで聞き
に来てくださる町民は余りいません。私たちは、双葉町が味わった現実が伊方町にならな
いようにと、どうしても再稼働を止めたいのです。伊方町民にその現実を知って頂きたか
ったのです。
 伊方町の合併で佐田岬半島の部落が新しく加わったことも、311以後原発反対の議員
が数人出てきたことも大きな要因でしょうが、若い人たちが粘り強く会場申し込みに挑戦
して下さった事が今回の快挙に繋がりました。本当に有難う。
 今回伊方町民会館が借りられたことは、本当にうれしい。私などに言わせると歴史的快
挙です。会場を貸さないことに抗議して役場前でハンストまでした仲間の事を思い出しま
した。次回から会場を借りるひとつの足がかりになりました。
 当日、3月19日、伊方町民会館をいっぱいの人で埋め尽くしましょう。皆で井戸川さん
のお声を伊方から全国に響かせましょう。>
 
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9日のイマジン湘南主催の湘南ピースウォーク&Picnicでは上関原発建設に反対する祝島の人たちへの応援メッセージを書いたハンカチがたくさん寄せられました。
福島原発事故でいったん中止されている上関原発建設工事が、安倍政権になって、いつ再開されるのか、心配な状況です。
 
瀬戸内海をはさんで上関の真向いにある伊方原発も適合審査を申請しています。
伊方原発は日本で最初の裁判闘争が行われて、敗訴した原発です。
原発の来た町  原発はこうして建てられた 伊方原発の30年」という本のまえがきを小出裕章さんが書いています。(2002年2月25日)
その中から一部を抜粋
伊方原発を含め、日本の原子力発電はエネルギー需要を満たすために必要だといわれる。その大義を振りかざす国の周りには、利権を求める集団や個人が集まり、権力、金力をふんだんに使って住民から土地と海を奪った。伊方原発は動き始め、そして今も動き続け、裁判も敗訴した。(中略) 行政、議会、司法、そして警察、さらに学者までが一体となった原子力の推進は苛烈であり、住民の力はあまりに弱い。刀折れ矢尽きるように、いや住民ははじめから刀も持たず、ある時は警察に弾圧され、ある時はだまされ、ある時は私財をなげうったあげく倒れていった。残った者も自分の命を削るように抵抗を続けてきたが、闘いの当初若者であった人々もいまや老年にさしかってきた。>
 
伊方原発沖に横たわる活断層についても四国電力は無視し、伊方原発周辺の瀬戸内海域で魚介類の大量死が起こったときも四国電力原発との因果関係を否定した。
土地取得も強引で、家族の亀裂を起こし、自殺した人も出たそうで、そのように強引に原発推進をしてきたとこの本には書かれていますが、よその原発でも同じように強引なやりかたで進めてきたのでしょう。
 
そんななかで、福島第一原発の事故が起こり、民主党政権は、2030年代に原発ゼロの方針を打ち立てたのですが、民主党政権をマスコミも世論もたたき、政権が交代してしまって、自民党原発再稼働、新規増設の可能性もあるという原発推進に方向転換しました。
 
また民主党政権は、2012年の秋に、脱原発を実現するために天然ガスパイプライン網の整備や送電線の増強を国家戦略として進める法案の要綱を作っていたそうなのです。3月10日の朝日新聞一面に載っています。
2013年の通常国会に法案提出をめざしていたのに、2012年末の当時の野田首相衆議院を解散。
民主党は大敗し、原発再稼働をめざす安倍政権が誕生し、この構想は立ち消えになってしまった。
経産省は安倍政権下で、原子力部門が息を吹き返した。
安倍政権は、今年2月に決めたエネルギー基本計画案で、原発を「重要なベースロード電源」と明記しました。
 
ああ、もったいないことをしてしまった。
返す返すももったいない。
せっかく自民党から政権が変わって、確かに民主党政権は問題もあったし、野田政権は自民党のまわしものか、と思えるようだったけれど、自民党に政権が戻ったら、こうなることはわかっていた。
命を守るため、子どもたちの未来を守るため、次の選挙では、自民党に政権が戻ったら、こんなことになってしまったということを肝に銘じ、原発ゼロと民主主義を取り戻すことに力を合わせていかないといけないと思います。
 
イマジン湘南コール
選挙に行こう 平和を語ろう!
選挙に行こう 愛を歌おう!
 
昨日のブログで紹介したドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」を見てください。