澤地久枝さん 100年インタビュー

今日、午後1時からNHKBSで「100年インタビュー澤地久枝さん」がありました。
澤地さんは今年85歳。
今も執筆活動を続けておられます。
平和の尊さを伝えようとしている。
 
<ひとりの戦死者も出さないということは、他国の人が日本人によって1人も殺されていないということです。殺すことも殺されることもあってはならない。>
1月17日 「おんなの平和」で澤地さんのメッセージ
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100年インタビューで特に印象に残った澤地さんの言葉です。
今の状態というのは、夢をもつには現実は非常に暗い。
だめだと思えば、私がだめだと思えば、私と同じように考えている人たちが
これが終わりと思えば、
そうなったら日本は終わりがくる。
だから絶望してはいけない。
どんなときになっても、私たちが望んでいることは正当性があるし、
これに代わる答えはない。
自信を持って生きていくしかない。
 
 
難しい取材で何度もくじけそうになったとき、そのとき、背中を押してくれたのが
この曲「Sailing」だそうです。
You tubeで聴けます。↓
Sailing
 
今でも時々、くちずさむそうです。
希望を持ち続けるために。
 
I am sailing  I am sailing
Home again cross the sea
 
100年後へのメッセージ
今、小さい子どもである人たちにいいたい。
子どもにはわからないかもしれないから
2歳か3歳の子どもをもつお母さんに言いたい。
今、女の人の役割はともて大きいと思う。
経験が受け継がれないといわれているが、
経験した人がいなくなってしまっても、その話を知っているお母さんたちが我が子に向かってそれを伝えてやる。
私はほんの端っこで経験をお伝えしているだけだけど、
お母さんたちが日本で立ち上がれば、日本は変わると信じている。
22世紀の人たちが日本の女の人たちがよく頑張ったな、と思ってくれるかもしれない。それは希望です。
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1月17日 女の平和での澤地さん
 
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番組の中で、澤地さんたちが11年前に9条の会をたちあげたときの映像がありました。
そこには小田実さんも井上ひさしさんもうつっていました。
 
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100年インタビューでの澤地さんのお話から
ひとりひとりの命が大事にされて、それぞれがそれなりの答えを得て死んでいくような世の中がいい。
憲法というのは国の基本法で、それによってこの国が成り立っている。
憲法を、やたらに手をつけて変えていくのは間違っている。
あれは本当に理想なんです。
 
不意のことで軍隊にとられて死んでいった多くの人たちの話は、私の中で根をおろしている。
いかにむなしい戦争で大勢の人が命を奪われていったか。
あとに生き残ってきた人たちが伝えてきたから、戦死者をひとりも出さずにきた。
その大きな理由に憲法9条がある。
 
あの焼野原の中で憲法9条を受け取ったときの気持ち。
もう軍隊はいらない
人殺しはもうこりごりだという素直な気持ちがあった。
それを守っていきたい。
 
何でもない人たちが自覚をしたとき世の中が変わる。
まだなんでもなくて、何も考えてない人たちが4割以上いる。この国には。
その人たちもものを考えるような方向に私は努力したい。
 
今の状態というのは、夢をもつには現実は非常に暗い。
だめだと思えば、私がだめだと思えば、私と同じように考えている人たちがこれが終わりと思えば、
そうなったら日本は終わりがくる。
だから絶望してはいけない。
どんなときになっても、私たちが望んでいることは正当性があるし、
これに代わる答えはない。
自信を持って生きていくしかない。
 
人間というものを信じているし。
人というものは、考えもするし、反省もする。
人に望みを託さないで何に望みを託すか。
本当にこれが平和だという時がくるという望みを捨てないでいきたい。
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私は少し、絶望していました。
日本は人命は地球より重いという精神から、人命より重いものがあるということに方針転換をしたことを知り、それを支持する世論も多いことを知り、
深い絶望の淵にいました。
私だけでなく、多くの人が同じ思いでいるかもしれません。
でもこれが終わりと思えば、日本は終わりがくる、
という澤地さんの言葉に目がさめました。
つらいけど、また前を向いて歩いていこうと思いました。
 
昨日、横浜山下公園で、「考えよう、集まろう、声をあげよう!集団的自衛権NO!221かながわ大集会」が行われ、8000人の参加があったというのに、朝日新聞はそれを伝えていません。
私は朝日新聞にメールを送りました。
 
紙面の都合とは考えられません。39面のど真ん中には「白銀のオブフェ」などという白黒の写真、何の写真かもわからないようなのを載せています。
あの写真と昨日、8000人も集まったという集会の写真のどちらが大事か。白銀のオブジェを選んだ理由を知りたい。
新聞が政権に取り込まれてしまったら国民が頼るところがなくなります。民主主義の砦である新聞が独裁政治の中に入ってしまったら終わりです。
 
ほかの新聞はどうでしたか?
マスコミ各社の窓口
 
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