立憲主義を取り戻そう! 神奈川弁護士会 憲法大集会2016

立憲主義を取り戻そう! 神奈川弁護士会 憲法大集会2016 も雨でしたが、雨のなか、反町公園には1800人が集まりました。
藤沢から8人の参加でした。

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主催者である三浦修県弁護士会会長
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立憲主義を守ろう!」という闘いから「立憲主義を取り戻そう」という闘いに形が変わった。
どのように戦うか。
集会を開くのも大事だが、我々はより一層憲法を勉強しないといけない。
憲法13条で自民党改憲草案では「個人」が「人」に変わっている。一字しか違わないが、個人の個は個性を大事にする。共同体から離脱しても自由に生きられるという個人としての人格の保障がある。人は生物的な違い。犬、猫との違い。
ひそかに、さりげなく改正を狙っている。
憲法を我々と共に勉強しないといけない。
戦いの輪を広げる。
憲法13条 すべて国民は個人として尊重される。→すべて国民は人として尊重される>

学習院大学教授の青井美帆さん
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立憲主義を取り戻さないといけない。
これは私たちの問題。政治家に取り戻させるのではなく、私たちがしなければできないこと。
立憲主義はかなり深い痛手をおってしまった。
今、取り戻せるかが、かかっている。
なんでも許されてもしまう権力が現れている。今までなら首が飛ぶような、政権がとんでしまうようなことも普通になされてしまう。
制約されない権力をみている。
私たちは仕方がないという雰囲気になっているのではないか。
「それはいけない」と言えるのは私たちだけ。
何か言えない雰囲気は構造的に作られていっている。
議論が十分できないというのに、なんで改憲の議論ができるのだろうか。
できない状況が作られるつつあることを私たちはもっと目に見えるような形にしていかないといけない。
こういうような形で政治を行っていいのか、という素朴な質問を投げかける。
仕方がないという雰囲気を作らせない。
決して、こういうような政治を普通のものとしない。

神奈川新聞報道デスクの石橋学さん
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歴史を正当化して愛国心を植え付けようとする安倍首相のもとでヘイトスピーチが現れ、在日特権を許さない市民の会を作った桜井氏が都知事選で11万票もとった。
在日朝鮮人はゴキブリだ、死ね、殺せと言ってた人が11万票もとった。外国人の生活保護を打ち切れ。
生きるべき人間と死ぬべき人間を分ける。そういう構図が作り出され、そういう人が支持された。
対立と敵意を煽る空気は相模原の障害者施設で起きた事件。犯行声明を安倍首相に届けようとしたのは、安倍さんなら気持ちをわかってくれるんじゃないかという現れ。
この事件は政治、この政権の在り方と結びついている。
 
横浜で、横浜市教育委員会が作る副読本は、関東大震災における朝鮮人の虐殺がいっさい書かれていない。
横浜の子どもたちが学ぶべき歴史がかかれていない。従来の副読本には書かれている。
デマを信じた軍隊、警察、自警団が朝鮮人を虐殺した。歴史の反省もかかれていたのに、まるごと抜け落ちた。
横浜教育委員会に寄せられた意見は50件ほど。その意見は載せるべき、と載せないべきが半々。
これはなんとか止めたい。横浜に同じ歴史を繰り返させてはいけない。
希望は捨てない。
ヘイトスピーチ解消法は、安倍政権のもとで奇跡的に成立した。
弁護士のみなさん、市民の活動が下地になった。
声をあげれば世の中は変わる。
そのことが法律制定が示している。
横浜の地を虐殺の地にしてはいけない。当事者は私たち全員。
声をあげれば、メディアがちゃんと仕事をすれば。、自戒をこめて話をおえさせていただく。
共に頑張りましょう。

ノーベル平和賞実行委員会の鷹巣直美さん
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今年のノーベル平和賞の発表は10月7日(金曜日)午後6時。
実行委員会は、小田急線の相模大野駅から徒歩1分のユニコムプラザで意見交換を予定しているのでぜひご参加ください。
去年安保法制の強行以来、国会前で、安保法制関連法に反対するママの会に呼びかけて毎週金曜日10時半から1時間デモをしています。
議事堂を見学した子どもたちがすごく反応してくれる。
参院選野党共闘に取り組んだ神奈川の市民団体の連絡会で毎月一回街宣を行っています。
次回は10月16日午後3時から桜木町前です。

若い人たちには難しいことを言っても届かないという声を聞いたので新作コールを作った。
駅前に歩いている女の人たちがいると思って・・・
ちょっと、ちょっとそこのお姉さん 今の生活苦しくなーい?
国の借金一千兆円 ひとりあたりは800万円 家族5人で4千万
借金している場合じゃないじゃん 借金大国日本やばいじゃん
軍事で借金、救えない 平和憲法生かしていこうよ  平和憲法アピールしようよ
平和ブランドを作っていこうよ 平和ブランドでイメージあげよう
平和ブランドで国益増やそう 感謝の循環始めよう
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ママの会@神奈川の鈴木法子さん 
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横浜在住で中学生の子供を持つ母親です。
ママの会は、昨年7月初旬にだれの子どもも殺させないを一致点として SNSを通じて全国47都道府県に広がった政党や組織団体に属さない会です。
平和主義、立憲主義に反する安保法制に反対。
ママの会ではHP http://mothers-no-war.com/  で、みなさんから自衛隊南スーダン派兵反対のメッセージを集め、議員さんや防衛大臣に届ける活動を始めた。
ぜひ、ご協力ください。
すこしづつ行動に移したことで何かが変わり始めたのではないかと思い始めている。
日々の暮らしを大事にしながらともに頑張りましょう。

東京新聞論説兼編集委員の半田滋さん
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去年の9月19日に安保法制が強行にあわせて安倍首相地震が国民の理解は深まっていない。
今年の通常国会で野党が廃止法案を出した。その法案を議論する場で、国民が安保法制が必要なのか、いらないのかを理解するチャンスだったのに
一秒も議論しないで法案を葬りさった。
去年の9月19日から安倍さんが今まで言い続けたことはこの日本をますます平和にするのが平和安全法制と言った。
安保法制成立後の方が中国からの飛行機がくるようになった。
北朝鮮も安保法制が成立するまでは核実験はゼロだったのに今年はもう二回やった。
弾道ミサイルの発射は去年の9月までの一年間は2回。今年は21回もあった。
日本をとりまく安全は安保法制にかかわらず、悪くなっている。安保法制は抑止力になっていない。
臨時国会で野党は頑張って追及してほしいし、私たちも応援していかないといけない。
 
11月から新しい部隊が南スーダンの国連のPKO活動に参加していく。青森市の部隊。350名が現地に送り込まれる。
駆けつけ警護と宿営地の共同防衛。
駆けつけ警護は憲法違反になるからできないと今まで言われていた。
自衛隊は国の組織だから、自衛隊が海外に出て行って、国の組織(軍隊)と打ち合えば武力行使になるからこれまではできなかった
おととしの閣議決定で、集団的自衛権を一部容認するという閣議決定がされた。
PKOで派遣された自衛隊の前には国や国に準じる組織は現れないことにしよう、とした。
現れないことに決めたのだから大丈夫。自衛隊の目の前にいる武装集団は、あれは国や国に準ずる組織ではなく、野盗、山賊だから思う存分撃ち合いなさい、ということになった
去年の安保法制の改正PKO法にもそのように書かれた。
だから駆けつけ警護ができるようになった。
しかし、武装集団に自衛隊は最初に撃ってはならない。一発目は当てるなよ、ということだけど、そんな駆けつけ警護はない。一発撃てば、自衛隊がそこにいるのがわかる。
そのような無理な法律を作ってやらせようとしているのが安倍政権。
本当に駆けつけ警護をやるのか、と自衛隊幹部に聞いた。
治安維持は南スーダンがやる。南スーダンで手に終えなかったら他国の治安維持の軍隊の任務。自衛隊は施設の復旧が中心で、治安維持は本来の任務ではない。
自衛隊が道路を直している。そこに日本人がいて、助けないといけないとき、やるかもしれないけど、もし任務外のことをやったら、もし、南スーダンの人を傷つけたら現地の刑法で処罰される。
処罰をされないために撃つためには、撃つ前に許可を国連に求めないといけないというのだが、今の法律では仕方がない。
稲田朋美防衛省は、アメリカには行ったのに、南スーダンには抗マラリヤ薬のアレルギーで行けないなどという防衛大臣のもとで自衛隊が守られるとは思えない。
 
あがらない雨はない。必ず晴れの日はやってくる。いっしょに頑張りましょう。
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朝日デジタル「後方支援の自衛隊捕まったら・・・」


法政大学教授の山口二郎さん
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参議院選挙は野党結集で戦ってきて、3分の2を許してきたというので落ちょっとち込んでいたときもありましたが
しかし、この夏、憲法がよって立つ人間の生命、個人の尊厳という大事な価値観を軽んじる、無視するような事件、あるいは著名人の言動があいつぎ、
本当に日本の憲法、あるいは人権、民主主義の危機が深刻になってると思って、あんまり落ち込んでる間もないな、と思って、今日は出てきました。
さきほど石橋さんは言われたが、相模原では障害者施設を襲って、たくさんの人を殺すという犯人が現れ、その根底にはナチスの優性思想と同様なゆがんだ考えがある。
 
民進党の代表選挙では好き嫌いでは別として、蓮舫さんに二重国籍の問題が起こり、純粋な日本人でないと日本にいてはいけないという風潮まででてきている。
これもナチスの進めた血の純潔、ユダヤ人狩りを連想させる。
つい最近では民放のテレビの司会者が腎臓病の人工透析は無駄だから金の払えないものは死んでもいいと言っている。
あるいは在特会の元の親玉がインターネットのテレビでヘイトスピーチを煽る。
そのインターネットを配信している会社には、なんとテレビ朝日が出資している。役員も兼任している。
日本の世の中、指導的立場にあって、人間の尊厳、個人の尊厳を大事にしなければいけない、みんなに向かっていわなければいけない立場の人までも無関心を決め込んでいる。
安倍首相自身が差別主義者かどうかはしらないが、稲田、高市、今の内閣や与党の中にはその種の差別主義的な団体とつながりを持っている政治家がいるという事実。
アメリカ、ヨーロッパでも極右勢力が台頭してきているが、正気を保った人間、指導的立場にいる政治家は個人の尊厳を守る、人権を守る、差別をしてはいけない、生命は無条件に尊重するという建前を繰り返し、確認している。
ここで日本と欧米との大きな落差に嘆息しなければならない。
しかし、嘆いてばかりいても仕方がない。

この秋からは国会で憲法審査会の議論が始まる。ことによったら2年後、今の衆議院の任期が切れる2018年年末に向けて改憲の作業が進むかもしれない。そういう状況まできてしまった。
本当に人間の生命や個人の尊厳を軽んじる動きを野放しをしているような日本で、一体全体、どんな憲法論議をしようというのか。
私は不思議でたまらない。
国会での動きを私たちは注目を続け、国会の議論に対して意見を言っていかなければならない。
最後に政治の展望について一言。
今の秋の長雨は政治状況そのものだと思っていた。
雨はやむ。安倍首相だった、いつかやめるときがくる
安倍のあと、もっとひどい極右的は権力がでてくる危険もある。
安倍さんが余力を持ってやめるのではなく、追い込んで追い込んでやめざるをえない状況を作って、日本の政治を取り戻す努力をあきらめてはいけない。
10日ほど前に、学生を連れて沖縄に行った。
戦いに勝つ方法はあきらないことだ。辺野古のスローガンを日本中の人間が共有すること。
民進党がどうなっていくかわけがわからなくなって、私もいささか途方にくれている感じもあるが、しかし、夏の参議院選挙で32の1人区で野党統一候補をたて、11で勝ったという経験の重みは生きている。
今の野党、いろいろ問題はあるが、憲法、人間の生命や個人の尊厳を大事にする政治を取り戻すという、もっとも重要な価値を共有して野党がともに戦っていくという体制をこれから
次の衆議院選挙に向けて構築していくことは決して不可能ではない。
現に民進党を含めた野党にはそのような機運は存在する。
私たち市民の頑張りです。
去年の安保法制の戦いだって、今日のように雨の日でもみんなが国会のまわりに集まって声を出した。そのことが野党を変えた。
岡田さん、代表やめたあと、集会にきて、これからも続けていくと言った。
一年半前と比べて別人になった。それは市民の力が別人にした。
蓮舫さんにしても野田さんにしてもわれわれの力で別人にしていこう。
そういう心意気で持って、これからの戦いを続けていこうではありませんか。ともに頑張りましょう。

集会アピール
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立憲主義を取り戻そう
安保法制を廃止しよう
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日弁連副会長の木村保夫さんが連帯の挨拶
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沢渡公園コースと六角橋コースに分かれてパレード
雨なのでパレードは中止かと思ったら、雨のなか、元気にパレードしましょう、というのでびっくりしましたが、私たちは横浜駅に近い沢渡公園コースを元気に歩きました。

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